さいころの起源は、紀元前2000年頃のメソポタミア文明までさかのぼるといわれています。当時のさいころは、動物の骨や石に刻み目を入れたもので、占いやゲームに使われていました。
紀元前1500年頃には、古代エジプトでもさいころが使われていたことが、遺跡から出土したさいころによって明らかになっています。古代エジプトのさいころは、六面体で、表と裏の合計が7になるように刻み目が入れられていました。
紀元前1000年頃には、古代ギリシアや古代中国にもさいころが伝わり、広く使われるようになりました。古代ギリシアでは、さいころを使って勝敗を決めるゲームが盛んに行われていました。また、古代中国では、さいころを使って占いを行うことも行われていました。
中世になると、さいころはヨーロッパやアジア各地に広がり、さまざまなゲームや占いに使われるようになりました。また、賭博の道具としても使われるようになり、多くの人々に親しまれてきました。
現代では、さいころはゲームや占いだけでなく、さまざまな用途に使われるようになりました。例えば、サイコロを使って、運勢を占う「サイコロ占い」や、ボードゲームやカードゲームなどの遊びに使われたり、コンピューターゲームの要素として使われたりしています。
さいころは、長い歴史の中で、さまざまな形や用途に変化しながら、人々に親しまれてきた道具なのです。
さいころの形状は、最初は四面体や六面体ではなく、棒状や球状のものもあったようです。また、目は、最初は表と裏の合計が必ず7になるように刻み目が入れられていませんでした。