利用者の好き嫌いで対応を変える感情的な介護職員の話

今週のお題「桜」

はじめに

 

 私は「感情がない」と周囲の方々からよく言われるのですけど、逆に「感情が爆発している人」っているじゃないですか。

 

 私の職場にもそういう方がいます。この記事を読んでいいただいているあなたの職場にもいるかもしれません。

 

 まあ、感情的であることそのものに良し悪しはないんですけど、さすがにその感情の起伏が仕事内容に影響を与えているとなると考えものだなあと思うのです。

 今回は、そんな「感情が爆発している人」が職場で利用者への対応を変えている一つの事例を紹介します。

 

 

誕生日プレゼントに違いをつけるという露骨な対応

 

 今回紹介するその「感情が爆発している人」は、いつも職場で上司への不満やら職場の不満をぐちぐちと話しています。いわゆる「声が大きい人」ですね。その声の大きさは会議などの場でも発揮されます。「私は~~だと思う」と彼女が顔を真っ赤にして演説した意見はそのまま通ってしまうのです。

 

 そんな「声が大きい人」は声が大きいのみならず、利用者への好き嫌いによって対応を変えています。たとえば、会話での言葉づかいに違いがでます。好きな利用者にはやさしく、ゆっくりと、そして笑顔で話しかける一方で、嫌いな利用者には簡素に、そして無表情で話しかけます。まあ、人間なので相性もあるでしょうからそのような対応の違いが出てくるのも多少は理解できるのですけどね。

 

 ただ、最近、「それは露骨すぎないか」と思うことがありました。それはある利用者2名への誕生日プレゼントの作成時のことです。そのうち一人は「声が大きい人」が好きな利用者で、もう一人は嫌いな利用者でした。

 

 もうなんとなく予想がついたと思いますけど、そうこの職員は2つのプレゼントに露骨な違いをつけていたのです。片方は利用者と撮った写真やメッセージ、そしてきれいな装飾をしています。他方は色紙にすこし装飾した程度。

 

 しかもその職員が私に両方のプレゼントをみせて「これでいいと思う?」と尋ねてきたので、私は「どちらも個性があっていいと思いますけど、ちょっと違いがあるのが気になりますかねえ」と多少ポジティブなことを言って返答しました。するとその職員は「そうかなあ。そんな違うかなあ」と真顔で言ったわけです。私はそのあと何も言わずにいました。「もう、何をいってもムダだなあ…」と思って。

 

おわりに

 

 ちなみにその2つの誕生日プレゼントは無事、利用者に届けられました。もちろん、違いをもったまま。

 

 私は基本的に利用者によって態度を変えたりしないように心掛けているのですが、このような方もいるのだなあと新たな発見をすることができました。

 

 ただ、事業所としては対価のあるサービスを提供しているので、自身の感情によって仕事の内容に違いをつけてしまうのはいかがかなあとは思いますけどね。

 

 今回はこのへんで終わりにします。それでは。